黒子のバスケ

創 (つくる) 2014年 10月号 [雑誌]

創 (つくる) 2014年 10月号 [雑誌]

黒子のバスケ」脅迫事件最終意見陳述とある。
渡邊博史被告の最終意見陳述(抜粋)、「渡邊博史さんへ・・意見陳述を読んで」(香山リカ)そして「意見陳述にある多くの深刻なキーワード」(斎藤環)と続く。後段のお二人の文章もとても大切なものだが、何より本人の陳述が重い。
以下の部分を引用させていただく。

「説明を始める前に自分が用いる8つの言葉を列挙しておきます。まず『社会的存在』です。これと対になる言葉は『生ける屍』です。『社会的存在』という言葉は先ほど申し上げました『被虐うつ』に取り組む精神科医の著者からの引用です。
 次に『努力教信者』です。対になる言葉は『埒外の民』です。この2つの言葉は自分のオリジナルです。『努力教信者』の枠内での強者が『勝ち組』で、弱者が『負け組』です。
 さらに『キズナマン』です。対になる言葉は『浮遊霊』です。『浮遊霊』が悪性化した存在が『生霊』です。良性腫瘍が癌化するのに似ています。そして『浮遊霊』も『生霊』も『無敵の人』です。」

これで大体のことが感じられる。

そして「逮捕されてからの自分はとても人に恵まれていました。」とすっきりと語る渡邊博史被告。
ほんとうにそうなんだろうなと、感じる。
虐待やいじめのもたらすもの。一方虐待やいじめの背景。
人が社会から排除される・・除け者になる・・ことって、そう感じることって、どういうことなんだろう。
簡単にわかるわからないではなくて、私たち一人ひとりがよく考えてみること。とても大切だと思う。