グローバリズムの終焉

アメリカ流グローバリズムは終わった。

村上ファンドに捜査が入る。
これまで、資本主義の新たな展開として投資ファンドを持ち上げていたマスコミも、ライブドア事件、そして今回の村上ファンド問題でいっせいにファンドへの批判に転ずる。
検察は、ある意味国家の意志として投機マネーへの規制を、宣言した。
グローバリズムの名の下に様々な形での投機を自由化し、「アメリカ並み」の資本自由化を進めてきた日本がはっきりと方向転換した。

イラク、アフガン、中東でのブッシュ戦争路線の行き詰まり。ネオコンの崩壊とブッシュ政権の末期症状の露呈。

経済でも軍事でも、「アメリカ流」をはやす声は日本国内には少なくなった。

私は、大きな進歩だと思う。

もちろん、世界を駆け巡る投機マネーの行く先がどこになるかは予断を許さぬ問題ではあるが・・・

投機への規制、市民への情報公開。
株式などの投機で得た利益への課税強化、冨の再分配など、政治のなすべき仕事は多い。
そして何より、アメリカ一辺倒の路線の転換こそ急務だ。