ルポ 最底辺―不安定就労と野宿 (ちくま新書)

ルポ 最底辺―不安定就労と野宿 (ちくま新書)

生田武志著「ルポ最底辺」

「このように、体の調子が悪くても空き缶集めなどで自力で生きていく、という野宿者は非常に多い。『野宿者は自助努力が足りない」という人が多いが、単に現実を知らないんだろうなあといつも思う。野宿者の『自立』支援という言葉がたびたび使われるが、野宿者の多くは月収4万円前後という『究極の貧困』の中で工夫をこらして生きている。それを『自立していない人』と捉えるのは、無理があるのではないだろうか。」

ジョーさんに教えてもらい、読んだ。
著者の体験に裏打ちされた貴重なルポ。現場を具体的にイメージできる。
格差社会とは、一般論ではない。紙の上の話でもない。今夜のような雨模様の寒い夜に野宿する人たちの現実のこと。

BigIssueを買うことくらいしか、してこなかったが、もう少し踏み出してもよいのではないかと考えた。