忘れられた

忘れられた日本人 (岩波文庫)

忘れられた日本人 (岩波文庫)

古典的な著書だが、実はまだ読んだことがなかった。
田舎育ちの人間としては、どうしても民俗学というのものに趣味的な印象を持っていたことは事実だ。
しかし、今頃読んでいることに、読み終えてとても後悔している。
著者には「瀬戸内海の研究」という著作がある。
近いうちにこちらをぜひ読んでみたい。

この10年間、選挙であちこちを文字通り歩いてきた。
そのことがあって初めて、身の丈の感情の問題として、どうしてもこの人の実績を抜きにしてこの列島の歴史は語れないと思う。
何度も訪れた離島の記憶を、この物語と重ね合わすことで、はっきりとよみがえらせることができる。
決して懐古趣味ではなく。
人々の生きた道筋として。