独立検証委員会
- 作者: 福島原発事故独立検証委員会
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2012/03/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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これはみなさんにぜひお読みいただきたい。
あくまでも歴史的、構造的問題だということが、非常によくわかる。
決して政治家の資質それ自身を孤立的に問題にしてはいけないということが。
そして、軽々に政争の具にしてはいけないと思う。
そもそも民主・自民どちらも原発推進だ。
この事態を踏まえてなお、再稼働を推進している現政権・・・
なにも改善・解決されていないのに。
3.11事故後「保安院という組織がまったく消失していた」(斑目春樹原子力安全委員長)。経済産業省、文部科学省(旧科学技術庁)などの官僚もあの危機的事態に対して対応能力を失っていたことがよくわかる。というか、首をすくめて自己保身を図っていただけなのか・・・大切なことは何もしていない。
いずれにせよ、この国の抱える根本的病理を明るみに出してくれる事故であり、そして、極めて貴重な「検証」だ。
こんな気概のある若い研究者たちがいることが、救いだ。
そしてどうしても忘れてはならないのは、東京電力がこの取材に応じていない、協力していないこと。
この点には、強い怒りを覚える。
公共的、社会的責任の放棄であると言わざるを得ない。